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2015年1月16日 (金)

伝統構法の一端に触れて(2)

こちらが、前回の記事で水俣エコハウスに使ってある写真を載せた、「金輪継(かなわつぎ)」の説明をして下さっているところです。

P1010384


伝統的継ぎ手の中でも強固なものの1つで、ねじれや前後左右に力が加わっても持ちこたえられるように考案されたものです

写真で説明を行うのは難しいのですが…

Cimg5482

ぱかっと開けて中を写すとこんな感じです。

2つの材が合わさる面(矢印)を、まっすぐではなく、斜めに加工することで、お互いが密着する(押し合う)力が強くなるとのことです。

この継ぎ手の場合、込み栓という栓を割り込ませることで、2材の結合が強固になるうえ、栓を抜けば簡単にバラバラにすることができます。 

そのため、腐った柱部分などを取り替えるときにも使われます。

Cimg5478
写真のように、横の面に「目違い」という突起部を設けることで、ずれやねじれに対する抵抗力を高めます。この目違いを作らず、穴をあけて込み栓を差して対応する継ぎ手もあります。

つづいて、こちらは「鎌継(かまつぎ)」です。

P1010367

差し込む部分が蛇の鎌首のように見えるところから、この名が付いたそうですよ。

Cimg5477

こちらもちゃんと斜めに刻まれていますね。(青矢印)

また、他の継ぎ手・仕口もそうですが、(オレンジ矢印のように)凸と凹以外の面も、段を付けて組み合うようになっています。時間が経っても凸と凹が(沈んだりして)ずれていかないようにしてあると教えてもらいました。

ただ見ても素人にはその意味が分かりませんでしたが、ちゃんと1つ1つに意味があるのだなぁと、貴重な機会をくださった大工さんに感謝です!

これらの構法が編み出されてきたはるかな歳月を受け取り、

このような複雑な手作業がいくつも重ねられ、

一軒の家は建っている。

そこに住まうということは、

手渡されているということだ、と思う。

何を受け渡されているのか、水俣エコハウスでしばし足を止め、感じてみませんか。

Cimg53822

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