« 七夕飾り | トップページ | 雇われ者のホゾ!? »

2015年6月30日 (火)

込み栓 縁の下の力持ち!

 水俣エコハウスは伝統的構法によって建てられているのが大きな特徴です。

しかし建築や大工さんの仕事のことは全くの素人の管理人、

金物は使わず木と木を組んで建てられていると人に説明しながら、実際には柱や梁がどのように接いであるのか、どうやってこの家が建っているのか細部のことは分かりません。

建てる過程を見学できれなどんなに良かったかと残念に思っていました。

最近、金物を使う在来構法に木組みの伝統を生かし,木をふんだんに使った丁寧な家造りをされるところと知り合いになり、

墨付けからされる大工さんに現場でいろいろ教えていただいたり、

エコハウス建設時の棟梁田口さんにもお話を聞かせてもらったりしています。

ぽんぽん出てくる大工さん用語や大工さんの頭(空間把握がすごい!)についていけず、

本を読んだり、何度も尋ねたり・・・

その奥の深さにすっかりはまってしまっています。

職人さんの手による長い伝統が生んだ家つくり、そんな昔ではない時期まで当たり前だった構法も、今では理解されていないことが多いようです。

それは伝統構法に限らず、家つくり全般についてかもしれませんね。

ここで働くことがなっかったら私もその一人でした。

水俣エコハウスに使われている技を、理解の範囲で少しづつ紹介していきたいと思います。

Kimg1428

まず、驚いたのは「込み栓」のお話しです。

固い樫の木で作られたこの栓、

留め具としての金物を使わない伝統工法では、木と木をつなぐ部分に差し込んで両者を留める、木の釘のようなものでしょうか。

Kimg1427
こちらは、2階の床を支える梁が柱に継いである箇所です。

込み栓の頭が5本見えますね。

実はこの込み栓、ただ穴を開けて中のホゾ(相手側の突起)に貫通させてあるだけ(下図の右側のように)と思っていましたが、(図は、写真の柱と梁を上から見た断面)

Kimg1431

なんと、(この箇所では)込み栓が梁にささっている位置と、中のホゾを通るときの位置は、1分(3ミリ)、柱側にずらしてあるそうなのです!

そのことで、梁を柱の方にぐっと引き寄せる力が生まれると聞いてビックリ!!

水俣エコハウスには800本もの込み栓が使われていますが、みんなただささっているだけではなく、家が立ってる間、毎日木と木を引っ張っていてくれているのか!と、感心して頭が下がりました。

それに、材料の段階で、建った時の全ての部材の位置を把握し、印をつけていかれる大工さんの凄さを思いました。

1分くらいなら、打ち込む時もすっと入っていくそうですよ。

ここで使われている「継ぎ手」(木と木を横方向につなぐ場合の継ぎ方)については、

次回ご紹介します。

|

« 七夕飾り | トップページ | 雇われ者のホゾ!? »

伝統構法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 込み栓 縁の下の力持ち!:

« 七夕飾り | トップページ | 雇われ者のホゾ!? »