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2015年7月 5日 (日)

雇われ者のホゾ!?


家の構造を形作るとき、金物の留め具を使わない伝統構法では、

柱や梁などの構造材をつないだり留めるにはどうしているのでしょう?

Img_0008_4

図のような突起(ホゾ)とそれが入る穴(ホゾ穴)を加工し、

両者を組み合わせて接合します。そこに込み栓を差し込んで留めるわけですね。

絵は単純に書いていますが、実際は幾種類もの複雑な組み方があり、ホゾとホゾ穴の形もさまざまです。

Img_0010

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こちらはエコハウスに見本で作っていただいたものです。

これらは表面のホゾの形が見えていますが、ほとんどは材の内部に隠れて一体どうなっているのか分からない管理人。

ホゾとホゾ穴はどんな形で、どう繫ぎ合わされているのか…見えない部分が気になります。

前回、「込み栓」について書いた記事で紹介したこの部分、

面白い事を教えていただきました。

Kimg1427

柱と両側の梁、この3者を留めるのに、最初の絵のように自分たちの一部にホゾとホゾ穴を加工して差し込んでいるのではなく、

桧(ひのき)で作った別のホゾを中に入れ、そこを込み栓で留め、三者をつないでいるというのです。(下図)

Img_0007
水俣エコハウスの構造材に使っているのは杉です。

桧はそれより固い木なので、中に入れるホゾに使うことで、両側の梁を柱側に引き寄せる力がより強くなるそう。

また、材の端にホゾを加工しなくていい分、材料が短くても済むということもあります。

そして、私が面白かったのは、このような別の材を入れるホゾのことを「雇いほぞ」と言うことです。

雇われてしっかりここで働かされているのですね!?

Kimg1429

上からのぞいてよく見てみると…

確かに、色の違う別の木が入っているのが見えます。

出来上がってしまえば伝統構法の凄さは残念ながら素人にはよく分かりません(見えません)が、

それは見えない部分に技が詰まっているということで、

その知恵と技術はもちろん、一昔前までの日本人的な粋さも感じてかっこいいなと感心します。

皆さんも、水俣エコハウスに来られた時は、

伝統構法にも注目して見学していってくださいね!

謎を探すような楽しさがありますよ(^^)

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