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2020年6月

2020年6月27日 (土)

市報連載「水俣エコハウス通信-職人さんに聞く-」③

水俣市の広報誌に連載中の「水俣エコハウス通信」の第3回です!

今号ではQ&A型式で、見学者からよくある質問に田口さんに答えて頂きました。

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質問の1つ目について・・・

一般的に「木は傷みやすい」「弱い」というイメージがあるようです。

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設計士の古川さんも「木材は濡れても乾けば長持ちする」と言われています。

骨組みが見えること自体も大事だそう。傷みを初期に発見でき、手入しれながら長く住む住まい方です。

質問2つ目・・・

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エコハウスの室内の柱や梁のヒビを見て「大丈夫なの?」と反応されることも多いですが、答えは「大丈夫」◎

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節についても、「明治世代と(仕事を)やりよったで」という田口さんらしいお答えがいいですよね。

質問3つ目・・・

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エコハウスでは週に1度、手作りのはたきとぬか雑巾がけをしています。その自然なつやが光の加減で美しく現れる時はふと見入ってしまいます。こうやって愛着って育っていくんですね。

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(写真は、エコハウスの倉庫の竹製の雨樋を一緒に作り直した時の田口さん)

「色んな意見や見方があるから」と、他と比べたり「これがいいんだ」という言い方はされず、でも「オレはこれが好き」と迷いなく言い切る田口さん。

それが田口さん(のお仕事)の根っこと解かる語りには感じ入ること大でした。

水俣エコハウスを来館者に案内する際に、これがいいと押しつけることなく、ただ自分の内に芯を持って見ていただくことで、伝わる何かが生まれるかもしれない、と思いました。

 

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市報連載「水俣エコハウス通信-職人さんに聞くー①②」

 4月から水俣市の広報誌に「水俣エコハウス通信-職人さんに聞くー」と題して連載を行っています!

 タイトルの通り、水俣エコハウスの建設に関わった職人さん達にお話を伺い、エコハウスの特徴を紹介していきます。

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 5月、6月号では、建設時の大工棟梁田口幸男さんにお話を聞きました。

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 ブログでは、短い紙面では掲載できなかったお話を紹介したいと思います😃

 皆さんは「墨付け」って何のことかわかりますか?

 記事にあるように「昔ながらの建て方」では、現場で家を建てる前段階の、木材に寸法などを印してカット・加工する作業も大工さんが行います。現在は「プレカット」といって工場で機械化されてる工程ですね。

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 で!その際に、棟梁が一本一本の木材に寸法を印すことを「墨付け」と言うそうです。鉛筆でもインクでもなく言葉通り、昔から墨を使っているから「墨付け」!

 エコハウスの梁には今も墨の文字や記号が残ってますよ。

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 棟梁が指図板(設計図に基づいた大工さん用の図面)を見ながら寸法などを墨付けした木材を、のこやのみを使って手で加工していくんですね。そのことを田口さんは「手刻み」「手で刻む」と表現されるのが印象的でした。その数数百本!

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 現場で家を建てる前にこんな大事な仕事があって、機械化される前は大工さん達が腕をふるっていたのですね。

 水俣エコハウスは昔ながらの「木組み」の家だから、この人の手が成す技術が用いられています。

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 聞いたこともない言葉(田口さんには日常語!)がポンポン出てくる田口さんのお話を伺いながら、受け継ぐというのは単に技術のことではないんだなあ。その技術を生んできた言葉やものの見方や価値観などを含めた1つの世界を生きる姿、そのものなんだなあと感じ入りました。

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 「よかっじゃが(いいんだよ)、それで」といつも背中を押して下さる田口さん。

 手と経験の世界を生きる田口さん達、職人さんとの時間は、頭人間になりやすいゲンダイ人の私の風通しをよくしてくれます。

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 そんな職人さん達の手による水俣エコハウスだからこそ、今日も気持ちの良い風が流れています。

 来月以降の連載もお楽しみに!

 

 

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