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2020年7月

2020年7月 5日 (日)

市報連載「水俣エコハウス通信-職人さんに聞く-」④

水俣市広報誌に連載中の「水俣エコハウス通信」第4回をお届けします。

今回は、水俣エコハウスの木製建具を手掛けた古田正美さんにお話を聞かせていただきました。

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昔ながらの木製建具について話すことは、昔ながらの(水俣エコハウスのような)家について話すことに通じると、お話伺って思いました。

「(建具も)その当時その当時の家の造りに合わせているよ。それに見合った作り方というのがあるんだ。」

金物を使う一般的な木造住宅より、もう少し昔の、手づくりの木の家であるエコハウスだからこそ、エコハウスの建具も全て手作業という古田さん。

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「板に揃えて、一枚分ずつ定規を当てて鉋で削る深さを決めて作っていった。加減を見て作るのが手仕事。機械を使っても、機械の目盛りなんてあってなかもん(あってないもの)。

機械も手加工の延長だから。手の順序が分かっていないと割り付けも出来ない。以前は爺ちゃんも手でしとった。縦しゃくりを使ってコツコツコツ。」

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今号で紹介した襖も手作り。

「木を組んで骨格を作り、その両面に手漉きの和紙を7枚重ねた。中を竹釘で止め、外枠は杉でということだったから下地から自分で作ったんだ。」

目にみえないところまで手をかけられた木製建具の造りを知れば知るほど、長く使い続けられるようにという工夫やひと手間を感じました。

また、一説によると和紙の方がベニヤよりも強いとのこと。エコハウスの襖和紙は空気の調湿・浄化作用を持つイグサが仕込まれています。

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2階の子ども室の収納戸はセイタカアワダチソウが使われています。

「どうしようもないような雑草を活用する。通気性も良いよね。」

エコハウスはエアコン無しですが、木製建具自体に通風のための工夫がされているので夏でも過ごしやすいです。

「エアコンをガンガンかければそりゃ涼しいさ。でも空気を対流させるようにしたり、湿気がこもらないようにしたり、涼しさを保つようにしたり。測った温度じゃなくて体感温度で何か涼しいと思う家。それが足るを知る家じゃないかな。」

数値化できない、計れないエコや心地良さ。生活の足るを知るという考えが設計にも現れているという、古田さんの言葉から水俣エコハウスが大事にしている要素を見ることができて楽しい時間でした。

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最後に一つ紹介。トイレットペーパーのホルダーも古田さんの手作り。

落ち着いた表情で納まりが良い。ここを見学された人達からも大人気です。

 

 

 

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