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2020年10月11日 (日)

市報連載「水俣エコハウス通信-職人さんに聞く-」⑥

水俣市広報誌に連載中の「水俣エコハウス通信」第6回の記事をお届けします。

今回は、渕上畳店の渕上学さんのお話の前半です。

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お話を聞きに水俣市長野町の渕上畳店さんの仕事場へお邪魔しました。

壁に藁床畳。1枚約32キロ。

これを担いで市営団地の34階へ上がるのだそうです。 

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道具を見せて頂きました。

これは畳を縫うための縫い針です。かんざしのように大きい。

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手のひらにはめているのは針を押すための手皮。お裁縫の指ぬきの役割ですね。

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畳を切る包丁。始めは左の大きさだったのが使いこむうちこんなに小さくなって、用途に応じて使い分けてるそうです。

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「畳の表替え」の作業も見せていただきました。

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まず畳床(土台)に畳表を張り、框(かまち)を縫いつけます。

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次に縁(へり)を縫いつけます。

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下紙ごと平刺し縫いをして、返し縫いをします。

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完成です。 

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記事の文章にもありますが、最近稲わらの畳は少なくなっているそうです。

品種改良で稲の丈が短くなったことや、コンバインの刈り取りが多くなったことなどで、畳に向く良い品質の藁が手に入りにくくなったのも原因のひとつです。

また、今の家は湿気を吸収しない素材が多く使われ、また気密性も高くなっています。そこへ天然素材の畳を入れると、畳だけが湿気を吸収してカビの原因になってしまったりすることもあると…。

でも、記事にも書いたようにとても優れた昔ながらの藁床畳が減っていくのは、残念なことです。

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~わが子を見るような愛情あふれるまなざし。

 

いぐさのお話も伺いました。

いぐさはまず1年畑で苗を作り、次の年、株分けしたものを秋に植えて、夏に刈り取ります。

手間がかかるんですね。

かつていぐさは青いダイヤと呼ばれ、八代には5000軒を超えるいぐさ農家がありましたが、需要の減少で今は300軒くらいになっているそうです。

ちなみに1枚の畳に使われるいぐさは約4000本。

上等だと6000~7000本。ちょっと見当がつきませんが…。

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そして、いぐさは収穫すると、普通「泥染め」をします。鉱石を砕いて水に溶かしたプールにいぐさを浸けるのです。

そのメリットは、

・色が均一になる

・すべりにくくなり織りやすい

・色落ちしにくい      などですが、

デメリットとして、

・工程で乾燥させるとき粉塵が舞う。

・カビやすい。       といったこともあるそうです。

より健康志向の高い方は、無染土(泥染めしない)のいぐさ素材を選ばれる方も多いそうです。

ちなみにエコハウスの畳は全部無染土のいぐさです。

「より素材を活かし、健康や環境にも配慮する。それがエコハウスの考え方なんですね。」と渕上さん。

 

大変勉強になりました。

次回は畳の手入れのお話をお伝えしたいと思います。

 

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