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2020年12月26日 (土)

市報連載「水俣エコハウス通信-職人さんに聞く-」⑨

前回に続き、(有)溝口工業の溝口亮さんにお聞きした話をお伝えします。

こちらは水俣市広報誌「水俣エコハウス通信 第9回」の記事です。

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本格的に一軒の土壁を作らせてもらったのは有り難かったと、水俣エコハウスを建てた時のことも振り返りお話してくださいました。

前回(第8回)の記事にもあった「その時の天候や採取した土の種類、そして壁の厚みや大きさに合わせて良く考え、試行錯誤しながら前に進む事」が土壁を建てる上で大切になるのですが、

歴史が長い分、それだけ土壁の工法が深く、その状況によって、ここはこうしたほうが良いというような方法が色々あるとのこと。

建設当時は、現場で大工さんや従業員との話が沢山できたと振り返ります。

色んな工法に詳しかったり、色々やっているという左官業の人達とのつながりが出来たことや、

もう引退された左官工から、自分はこうしとったという話が聞けたことはとても良かったという。

そんなお話を聞いて、技術は本などの情報だけでなく、現場や人で受け継がれていくものなのだと改めて深く思いました。

そして、「土を作る時も何十回とやって体感すると体が覚える」という溝口さんの話を聞いて、

手間もかかるが良い物にはそれ相応の時間がかかっているというのは、そのように体で覚えながら作っていく魅力だとも感じました。

「あと30年、40年くらいして、もし誰か左官業を始める人が、土壁の作り方を探してもネットにものっていない、本にものっていないとなった時、自分がいるとか言っていたらいいですね」

 

土壁は、そもそも土を素材に使っているということ自体が現代の住宅にとって珍しいですが、

お話を聞くうちに、その魅力にすっと触れられるようになりました。

例えば、地元の山の土(水俣なら水俣の土)を藁などと調合して作り、その土地その土地の土を使うことの面白さです。

家を建てる前に、ここの地元の土を使うんですよというお話を聞くことで、家の一部や生活のなかで、地元の素材や生産地とつながることが出来るのはとても楽しそうです。

溝口さん、お話をありがとうございました。

 

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