漆喰(しっくい)塗り体験を開催しました
7月25日は水俣エコハウスで漆喰塗り体験を行いました!
水俣エコハウスの壁は土壁に漆喰仕上げ。福岡県田川市にある漆喰メーカー田川産業(株)の漆喰が使われています。
(写真は水俣エコハウス建設時の漆喰塗り風景)
今回の漆喰塗り体験は、田川産業の木川さんを講師に迎えました。
また、水俣エコハウスの左官工事も手掛けた(有)溝口工業さんも助っ人参加して頂けました。
今思い返しても豪華なスタッフが揃っていました。
漆喰メーカーの木川さん(田川産業(株))
左官職人の溝口さん((有)溝口工業)
イベントは2時間。漆喰についてのお話、漆喰塗りの指導と実践、1人1枚ずつ小さなパネルで自由に漆喰を塗るなどといった内容で、かなり充実した内容になりました。
漆喰についてのお話は木川さんから、配布資料や素材の実物を見ながら説明頂きました。
(写真は漆喰の原料。左から麻スサ、海藻糊、塩焼き消石灰。)
ここの漆喰の原料は全て自然素材で作られています。
見本用のパネルまでご準備頂きました。漆喰は色々なカラーが選べるみたいです。
今では日本でもDIY感覚なら簡単に漆喰塗りが出来るとのこと。
それから、石灰の実験も交えて説明。この実験には皆さんも驚かれていました。
(写真は「石灰石」を焼いて出来た「生石灰」)
この生石灰に水をかけることで化学変化が起こり、自然と粉状の「消石灰」が出来ます。
変化中は熱を発生させて高温になり、煙がもくもくとあがりました。
水をかけると、
煙を出しながら少しずつ勝手に動きだして
しばらくすると粉々になりました。
これに海藻糊や麻スサを加えたものが漆喰です。
座学を終えたら次は実技に進みます。
濡れ縁(縁側)で漆喰塗り。漆喰を塗る土台は、水俣エコハウスの壁に近いものを準備しました。
この日は天気が良かったですが暑すぎなくて、気持ち良く漆喰塗りが出来ました。
コテの扱い方から、縁をきれいに塗るコツまで直接教わります。
参加者からも質問がどんどん投げかけてもらえて賑わいました。
皆さん、だんだん塗り方が上手になっていました。
左官さんの補助も入りつつ、他の参加者の塗り方を見ながら覚えていきます。
最後に左官さんが塗る所を見せて頂きました。
参加者もスタッフも、職人さんの技術の凄さを改めて感じました。
部屋に移動したらミニ漆喰パネルの製作です。
1人1枚ずつ小さなコテを使い、小さなパネルに漆喰を塗れたら完成です。
先程の漆喰塗りでもそうですが、きれいに塗ろうとしてもなかなか上手くいきません。
皆さん黙々と楽しそうに塗られていました。
道具を使って模様をつけたり、砂や藁の繊維を埋め込んだりなど自由です。
道具はブラシやスポンジなど。コテの跡で模様を作ることも出来ます。
汚れないように貼っていたテープを剥したら完成です。
集合写真を撮影して、イベントは終了しました。
漆喰という名前は耳にしている方、興味はあるという方は多くても、実際に塗ってみる機会はなかなか無い今の環境ですが、
今回のような、漆喰の製造者と左官職人に来てもらい直接教わるというのは貴重な体験だったと思います。
今後も、普段できない体験型のイベントを開催出来たらと思っています。
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