水俣エコハウスの秘密

2010年9月11日 (土)

土壁の秘密

水俣エコハウスの壁は、和風建築の伝統的な壁である、土壁です。
上には真っ白な漆喰が塗ってあります。

Imgp0773

土壁は柔の構造であり、吸湿性に優れ、室内の温湿度が安定するため、夏は涼しく冬は暖かくなり、高温多湿の日本の気候に適しているそうです。

断熱、遮音、耐火性、結露防止などにも優れています。

補修も容易に行え、土と竹などの自然素材でできているので、産廃が出ないので、環境に優しいといえます。

 

土壁は左官屋さんの技術の賜物です!

でも、近年は土壁造りの技術をもつ職人さんがだんだん減ってきました。
この伝統技術を若い世代へ継承するためにも、このエコハウスの推進は意味があります。 

Imgp0774              夏はちょっとひんやり♪
 

エコハウスにある土壁の模型によって、壁の中の構造が見れるようになっています。

Imgp0775   

今月の26日には、水俣エコハウスの建築材料の展示があります。
そこでは、本物の左官屋さんにも来てもらい、もちろん土壁の模型も展示します♪
ぜひイベントに来て、土壁のことを知ってくださいね!

イベントの詳しい情報は、今月15日にお知らせします♪

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2010年9月 2日 (木)

エコハウス温度検証!

今年の暑さは異常気象だそうですね。
水俣エコハウスはそんな異常気象な残暑の中でも、クーラー無し生活を送っています。

午後2時、気温33℃です。

アスファルトの照り返しもつらい、今日この頃・・・。 

Imgp0708 エコハウス前のアスファルト・・・48.4℃

熱い~!!!

周辺の気温は、アスファルトの影響もあるかもしれません。

  

ちなみにエコハウスの室内温度は、31.5℃。
外より涼しいです!

水俣エコハウスの涼しさは、その自然な建築材料のおかげでもあります。

今回は、エコハウスの特徴でもある各箇所の温度を見てみましょ~う!

 
 

まずは、漆喰の土壁・・・
Imgp0711_2 ・・・30.4℃

気温より低いですね。

Imgp0713柱・・・30.8℃

Imgp0714_2 無垢材の床・・・30.8℃

Imgp0716畳・・・31.0度

  

床と畳では、温度差はあまりありませんが、足の感触では、床のほうが冷たく感じます。
体感の不思議です。

  

そして、水を撒いた土間は・・・
Imgp0715       28.2℃!!
 
       とっても冷んやりです!!

 

土壁、無垢の木、土間などの、昔ながらの建築材料は、夏に過ごしやすい家を作ってくれています。
先人の知恵ですね!

今月予定しているイベントでは、その伝統的な建築材料の展示も企画しています。
イベント情報は追っておしらせいたします~♪ 

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2010年8月31日 (火)

水俣エコハウスの秘密・・その2

この写真の中のある方にスポットライトを当てます。
今回の主役はだぁ~れ?Imgp0666


 

今回の主役は・・桁(けた)です!(パチパチパチ)外に出ている部分です。
Imgp0668 Q.桁の小口が斜めに切り込んであるのは?下側の溝にはどういう理由があるの?
                        ・
                        ・
                        ・
A.桁の小口にかかった雨が水引して、梁の割れから壁の中に水が入るのを防ぐ為です。つまり梁にはヒビが入ることを前提に考えているのです。

 
 

Imgp0671 同じ理由から桁だけでなく、梁や垂木(写真には写っていませんが・・)や腕木も斜めにカットされています。深い!深いよ!水俣エコハウス。

 

Imgp0679 これは北側にある、梁材の外に出た部分です。他の梁は庇の下などにあって雨に濡れる心配は殆どないのですが、北側は吹きさらし状態なので雨風から守るために、屋根(梁カバー)付きなのです。全体を囲まなかったのは、木が蒸れるのを防ぐ為だそう。

 

Imgp0672_2

沢山並ぶと風情があって素敵でしょう?

 

「百聞は一見に如かず」の言葉どおり、ぜひご自分の目で見て、体感しにいらして下さい。私達管理人ズもご案内しますが、ご自分で謎を探して考えてみるのもまた一興かもしれません。

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2010年8月29日 (日)

一足早い芸術の秋?

Photo_2
水俣エコハウスには、素敵な絵画があります。木の額縁に、百日紅(さるすべり)の絵。
ナチュラルな雰囲気がエコハウスとマッチしています。



Photo_5 あれっ?何か違和感があるような・・・

 

Imgp0645障子付きの絵?

もうお気づきの方もいるでしょう!実はこれ、絵画ではなくて・・・

 

Photo

実物なのです!窓枠を額縁に見立てて、絵画のように見せているのです。
食卓の真正面に見えるのもニクい演出ですね!花が咲くと、さらに違った印象になることでしょう。

「さるすべりの花が咲いたよ!」「きれいね~」
なんていう、食卓を囲む家族の会話が聞こえてきそうです。。

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2010年8月18日 (水)

水俣エコハウスの秘密・・その1

Imgp0563 棟木を風雨から守り、柱が露出して見えるのを隠すために破風板(はふいた)という板をつけます。この破風板が、水俣エコハウスでは二重になっています。何故でしょうか?                          

破風板・・・その名の通り、風雨にさらされてとっても痛みやすいところなのです。外側を取り替えることは容易なので、二重にしているらしいのです。。。なるほど~  

  

 

 

てっぺんでハの字に合わさる部分を拝みと呼びます。 余談ですが、『手を合わせて拝む』の『拝む』の語源はここからきているそうですよ。Imgp0564_5

メンテナンスをしながら、親から子へ、子から孫へ・・残したい家。。。

Imgp0566_5 「あなた達がおばあちゃんになってここへ来た時に、変わらず水俣エコハウスがあったら、すごく嬉しいだろうね!それが出来るお家なんだから・・。」とお客様に言われた事を思い出しました。

何十年後、おばあちゃんになった私達が水俣エコハウスに向かって拝んでいる姿がそこにあったら・・・なんて想像して、ほくほくと温かい気持ちになります。(´▽`)

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2010年8月13日 (金)

水俣エコハウスの『エコ』

エコハウスでいう、『エコ』とは・・・家自体はもちろん、暮らし方としての『エコ』も外せません。

本日の『エコ』は・・・こちらです!

家庭菜園の隣に置かれた、竹で編みこまれた大きなカゴのようなもの。 ↓ ↓ ↓

Imgp0030

これは、コンポストなんです!

刈った草や野菜の皮、種などを入れておき、土の中にいる微生物等の発酵・分解の働きにより堆肥にするものです。

(※畑の様子は、ブログ記事の『収穫祭!』をご覧下さい♪)

まさに、人間と微生物と作物のコラボです。

頭で考える『エコ』も大切ですが、自らが関わる『エコ』はより単純で楽しいのです。

次の野菜の収穫が楽しみです(´▽`)そのご報告はまた今度。。

具体的な『エコ』、実践していますか?

皆さんの具体的な『エコ』のお話も聞いてみたいものです。

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2010年8月12日 (木)

エコハウスの謎・・その2

  1. さて、いきなりですが脳トレの時間です! これ、な~んだ??

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えっ?仕事以外で頭を使いたくない?

まぁまぁ(;・∀・)ノ そんなこと言わずに。。気分転換に30秒程お付き合い下さいな。。

・・・・はしご?

ぶっぶ~~~不正解!つるつる滑って登るのに一苦労しそうです。。

ヒントは、が二枚に重なっていることです。

もやっとしてきましたか?いいですね~脳が活性化されてる証拠ですね~

あれ。。焦らしすぎ?・・すみませんヽ(;´Д`ヽ)

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さてっ!気を取り直して、、、

正解は、無双窓(むそうまどでした~

ここが世代の分かれ目です。

「懐かし~い!」か「無双窓?何それ?」と

皆さんのリアクションは二つに分かれます。

 

Imgp0570_2

無双窓とは、2枚のはしごのような板をスライドさせて開閉するシンプルな仕組みです。

日差しを取り入れ、風通しを良くする。1枚の板を固定し、もう1枚の板を可動させるため、中からは開けやすく外からは開けにくいため、防犯の効果もあります。

昔は民家や道場などの窓によく見られたそうです。

・・・まさに先人の知恵なんですね~。

夏休みも残すところ、あと3週間を切りましたが、夏休みの宿題はいかがでしょうか?                        

自由研究に「昔の人の家の工夫」なんていうのもいいかもしれません。           

ぜひぜひ、子供さんと一緒にエコハウスにいらっしゃって下さい。

親子であーだ、こーだ言いながら、生きた学習をしに来て下さい。

面白い発見に出会えることでしょう。

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2010年8月 4日 (水)

エコハウスの謎・・その1

これ、な~んだ??

エコハウスの至る所で見られる、なぞの真四角の木片。。。

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積木?
いえいえ違います。。。

今度はふたつに。。
ポチっと押したら、隠し扉が開いて冒険の旅がっ!!
・・・始まりません (ノ∀`) エヘ

Imgp0503                

・・・かくして、その正体はっ?!

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じゃーーーーーん!!

分かりますか??

これ、実は『込み栓(こみせん)』と言って、

伝統工法の一つなんです。

継手や仕口部に下の写真↓のような

板を入れて、木片で挿し込むことで、

金具を使わずに木と、木をつないで

いるんです。

                                 
                              

Imgp0525
込み栓に使われている板


水俣エコハウスでは、この他にも伝統工法が使われています。。
そのご紹介はまた今度、ということで。。。


昔ながらの日本の知恵を『再発掘』して作られた、水俣エコハウスヽ(´▽`)/

ぜひ一度、ご自分の目で見られてはどうでしょう♪
                                      (管理人その2)


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