エコハウスで手作り

2020年5月15日 (金)

あくまき作りのまき②

さあ、今日は本番です。

Img_3868

朝イチでもち米を灰汁(あく)に浸けます。

普通はその前にいったん水に浸けておくのですが、今回は無洗米を使ったのでそこは省略。

先日ここで作った灰汁と、試しに市販の灰汁と、2種類作ってみることにしました。

約5時間浸けます。灰汁が違うと色も吸水ぐあいも違ってておもしろい。

Img_3869

ザルにあけます。

次に竹の皮を準備します。

Img_3865

この竹皮も田畑さんにいただきました。

1年前に孟宗竹の皮を採って洗って干しておいたものだそうです。

Img_3938

前日に水で戻して、ちょうど良い大きさに切って使います。

Img_3926

広げた中にもち米を入れて包みます。

片方に寄らないように、はみださないように。

Img_3929

竹皮を割いた紐で結わえます。

Img_3915

「きつすぎると、炊きあがった時赤ちゃんの腕みたいになるから、やさしくね。」

「なるほどね~」「これくらいかな?」

Img_3937

包み終わりました。

Img_3939

ここから、本当は外のかまどで4時間くらいかけて炊くそうですが、

あいにくの雨模様のため室内で圧力鍋で炊くことにしました。

Img_3950

約1時間。

Img_4030

あくまきだ!

Img_4034

切るときは竹の皮の紐で縛るようにすると、気持ち良く切れるんですね。

(今まで包丁で切っていました💦)

Img_4042

きな粉とお砂糖をかけていただきました。美味しい~~。

 

それにしても、今回はすべて田畑さんに教えてもらって作りました。

灰汁の濃さも浸けかげんも炊き方も、経験による勘が大事で、即席で上手にできるものではなさそうです。

だからこそ、伝えられていってほしいなと思いました。

Img_4045

田畑千代子さん、何日もかけてていねいに教えてくださって本当にありがとうございました。

お隣は息子さんの田畑課長です。段取りから荷物運びからお鍋の番まで、大変お世話になりました。

Img_3916

またエコハウスで、みんなで作りたいな。

| | コメント (0)

2020年5月 3日 (日)

水俣エコハウスの看板(磨いて彫って補修中)

水俣エコハウスの看板です。

彫刻刀(ほりおくん)で彫りつけた文字は、

ただ色付けしたものよりひときわよく見えます。

Img_0364_20200502161701

                   (看板は垣根にかけています。)

↓↓↓ 看板作りの時の記事はこちらです。

「水俣エコハウス」の看板作り…その1 2015年11月 8日 (日) 

看板作り‐その後 2016年2月 6日 (土) 

 

そして・・・

看板を立ててから4年以上が経ちました。

今回は、汚れや傷みが目立ちはじめた看板を補修します。

現場の指導は看板作りの時にもお世話になった、

指物師の浮嶌さんにお願いしました!

今回もよろしくお願いします!

 

①やすり掛け

Img_2660_20200502161701

今回はカンナを使わないで、紙やすりを使って表面を磨きました。

水洗⇒乾燥⇒磨き残しの確認⇒研磨⇒水洗・・・の繰り返し。

ひたすら磨いていくと、新しい色の木目が現れてきました。

 

②文字彫り

紙やすりで全体を磨き上げた次は、木彫り文字をさらに彫っていきます。

彫り跡をまだ深く彫ればさらに栄えが出てくるという。

完成形を想像しながらこつこつと彫り進める、楽しい時間が流れます。

 Img_2859_20200502161701

    (彫る目印が必要なため、鉛筆で線を引いてから彫り始めます。)

Img_2856_20200502161701

トン、トン、トン・・・浮嶌さんが即席で手作りした竹の槌も大活躍です。


Img_2876_20200502161701

Img_2889_20200502161701  

トン、トン、トン

管理人だけでも進められるように仕上がりの見本が必要だ、と

浮嶌さんが「水俣」の文字までを仕上げてくださいました。

Img_3218_20200502161701

浮嶌さんがいない間もトン、トン、トン、トン

Img_3348_20200502161701

トン、トン、トン、トン、トン

Img_3346

トン、トン、トン、トン、トン、トン

Img_3300_20200502161701

トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン

Img_3142_20200502161701

 トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン

Img_3258_20200502161701

空いた時間を見つけては彫って、また少し彫って、その繰り返し。

それから何日かして、ようやく教えていただいた工程分を終えました。

次の工程もあり、完成までまだ少しかかりそうです。(続)

 

| | コメント (0)

2020年3月11日 (水)

雨樋を竹で新調!

7年前に水俣工業高校建築学科の生徒が建てた倉庫の雨樋はなんと竹製!

一昔前まで、小屋などの樋は、竹を使って手作りしていたそうです。

自然のものなので、時間と共に傷んだ竹樋。

Img_1628

この冬に、大工の田口さんと新調しました☆☆

まずは、ホームセンターへ・・・じゃなくて!

近所の竹を採ってくるところから!

太さや曲がり具合が適したものを探して伐ってきましたよ。

Img_20191214_094755_20200311171801

1回目の作業日です。

雨を受ける横樋用に、竹をナタで割ります。

この時、両端まで割ってしまわず、丸のまま残して、両端から雨が落ちないように一手間かけてありますよ❗



Img_0066

真っすぐ割るのは難しい💧

田口さんのとても丁寧なご指導の下、ナタを入れ直して微調整。

Img_0070

次に、中の節をノミできれいに削り落とします。

これまたコツを掴むまでが難しい!でも楽しい!

Img_0089_20200311171501

Img_0103

2回目の作業日です。

今回は縦樋と、縦樋と横樋をつなぐ部分を作りました。

中の節を、なんとデッキブラシの柄で突いて落としました。

Img_2031

竹の節をとってしまえば筒になる!✨

単純だけど思い付いて利用してきた知恵、すごいなあ。

曲がった竹の中の節も落として仮組みすると、完成形が見えてきました!

Img_2038

3回目の作業です。

あとは取り付けるだけ♪と簡単に思っていると・・・

横樋を支える受け板を、竹の丸みに合わせて機械で切ったり削ったり、1枚ずつ当てては微調整。

Img_2120

雨水が縦樋の方へ流れるよう、角度を確認しながらビスと銅線で固定しました。

Img_2153

1日がかりで取り付けまで完了!感動!です(*^_^*)

やっぱり「自然」のものはとても「自然」な存在感で、水俣エコハウスにしっくり、ぴったり◎

Img_2449

後日、継ぎ目から水が漏れない工夫をしたり、

「やっぱりビスより真鍮釘の方が品の良かけん」(田口さん)と、受け板を留めたビスを打ち直したり。

Img_2321

いつもながら頭の下がる田口さんのお仕事ぶりと、丁寧なご指導の下(ありがとうございました!)、

2代目竹樋完成の運びと相成りました!!!

Img_2436

| | コメント (0)

2017年2月 8日 (水)

棟梁と、手すり作りに挑戦!(後篇)

2回で終わると思っていた手すり作りの報告も3度目、もうしばらくお付き合いください^^;
Cimg6206

水俣エコハウスに帰ってきました!
始めに作っておいた「けん竿」を用いて、柱に取り付け位置を印しました。
Cimg6257
どひゃ~ まさかエコハウスに穴をあけることになろうとは!!!(笑)
責任重大! いけ~
Cimg6278
ドリルで大まかな穴をあけたら、田口さんが鑿(のみ)できっちり仕上げていかれます。
見ていると、でこぼこがさがさだった穴の中の面が、ずばっと狂いなく撃ち込まれる鑿で、あっという間にきれいに仕上がっていくのです。
かっこいい~(゚m゚*)
Cimg6296
「簡単そうに見えることほど、難しい」と、「やってみないとわからない」というのが今回の一番の実感です!
なんでもやらせてくださり、その都度丁寧に教えてくださる田口さんにはもう感謝、感謝です。
Cimg6274
私の好きな1枚(笑)
鑿の並ぶ道具箱も素敵ですね!
Cimg6270
 
これは汚れやすい手すりに、桐の油を塗っているところです。
木のクワの油なのでなめても大丈夫、体にやさしいものです。
Cimg6303
さて、穴のほうはどうでしょう?
こうやって、深さや穴の中の面が垂直かなどを確認しながら、仕上げていきました。
ちなみに、この穴の深さは3.5センチです。
Cimg6308
 
すこ~し、まだ隙間がありますね。
家という大きなものを造る大工さんの仕事は、正直もっとざっと?してていいようなイメージでしたが、大間違い!
こんなに細かなものだとは・・・
ちなみに、大工さんによって、墨付けした線の上を加工する人や、墨の線を残して加工する人など、その人によって違うそうです。
それで、何人かで仕事をすると、家一軒が完成するとき1分(3ミリ)ほどずれが生じるそうです。
それを、建てている途中で、都合をつけて「逃がす」(収める)ということを教えてもらった時は本当にビックリしました!
それくらいいいんじゃないの!?と思ってしまうけど、「やっぱそれだけズレとけば、分かるもんな~」。凄いです。
Img_2051
さて、柱にほぞ穴があいたら、もう最後です。
あの柱と手すりをつなぐ部材をまず打ち込みます。
ホゾとほぞ穴は、「ちょうど良か」固さに加工できていました!
Img_2062
今度はそれに、手すりを打ち込んでいきます!
上と下との2か所を交互に、「はよせんば(早くしないと)、糊が乾くぞ~」とはっぱをかけられ焦りながら(笑)、かなりの強さでガンガン打ち込んでいきました。
Cimg6714


遂に完成です~

色白のヒノキでなかなかきれいです。
でも、面白いくらい目立たなくて、それくらい水俣エコハウスに馴染むものが出来たのが嬉しいことでした。
まさかこんな長いご報告をすることになるとは、「水俣エコハウスには、手作りのものがいい!」と言ったときには思いもせず。
でも、「ほんなら自分で作るや!」と応じてくださった棟梁の一声で、本当に貴重な経験を頂きました。
そして、ほんのわずかでも自分でやってみたことで、水俣エコハウスという、職人さんたちによって造られたものを見る目が改まったことは、思いがけない収穫でした。
話しを聞くだけではわからない世界に少しでも近づき、それを来館者の方々のご案内時に、少しでもお伝えできたらなぁと思います^^


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月 7日 (火)

棟梁と、手すり作りに挑戦!(中編)

「前編」から時間が経ってしまいましたが、手すり作りの報告の続きです!

Img_1979

さて、前回は手すりになる角材に上写真のようにホゾ穴を開け、そこに差し込む部材を途中まで作って時間切れ。

Img_1968

これがその部材。小さいけど、柱と手すりをつなぐ大事なヤツらです。

2つでいいのですが、1つは「失敗したとき用に作っとこうかい」との棟梁の配慮です^^;

Img_1971

前回苦労した「胴付き鋸」で表面に切込みを入れた後は、縦の切れ込みを機械の鋸で入れていきました。何度も歯を墨(線)に合わせてから、慎重に!

Img_1976
面取りカンナをかけます。

今回を通して、いろんな道具や機械に触れさせていただいたことも貴重な体験となりました。

道具の使い方や手入れの仕方を田口さんに教えていただきながら、ふと気づいたことがあります。

生活の中のいろんな道具も、今は「商品」として「完成形」を与えられるのが当たり前。

そうすると、そのモノに手を入れてより良くして使うとか、モノの方を疑うとかいう意識は、私にはなくなっている!

なんというか、頭も手もやわらかさを失って、つまんない人間になってしまっている!

ということでした^^;

差し金(定規の一種)は使っているうちに(定規の)目が不正確になっていくから、叩いたりして直し、常に自分で正確にしておくそうです。

「若いもんはそれも知らんもんなあ」

耳が痛い!既製品の「定規」を疑ったことなんてな~い!

知らないから、やらない、できない。

ちょっとしたことでも、営々と受け継がれてきたことを伝え、教えてもらう機会の大切さを改めて感じました。

Img_1983
 
あ、これが差し金(の小さいの)です。
今度はまた手すりの加工です。
いよいよ八角形にしていきます。

Img_1985

機械カンナで一面ずつ削っていきます。

Img_1988

こんなふうに、台に乗せて削っていけば八角になるという便利な台も、田口さんお手製です。

Img_1992

さて、また違う機械の登場。スライド丸鋸。

手すりの両端も、そのまま平らではつまらないと、斜めに面を落として、「亀の甲羅みたいに」盛り上がった形にすることに。

丸鋸の刃を斜めにして、一面ずつ八回、斜め切り! 息を止めて慎重に~ ああ、難しい!

Img_1999

ちょっとピンボケしてますが…
完成に近づいてきました!

Img_2001

最後に仕上げのカンナかけです。

やっぱり最後は手でかけます。

うう~ん、棟梁、見事な手さばき。しゅるしゅる~とかっこいい!

Img_2003

こちらの方は、そろりそろり!? (笑)

でも全部の面がきれいに仕上がるよう、納得いくまでやらせていただきました。

それによく切れるし、大変でしたが一番面白い作業でもありました^^

Img_2007

さあ、一日半かかって作業場で終わらせる工程がついに終了、手すりが完成しました!
あとは水俣エコハウスに戻って、取り付け作業です!!


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月22日 (木)

お手玉作り

 
この前ご年配の方々が来てくださった時に遊んだお手玉、
知り合いの90歳のおばあちゃんが作ったものを借りてきてたので、自分達でも作ろう!ということに。
 
Cimg4487_3
 
それにはやっぱり雨の日のしっとりしたエコハウスがぴったり。
「晴耕雨読」という言葉が似あう水俣エコハウスです。
 
 
Cimg4491
 
そもそもどうやって縫ってあるんだろ~
借りているお手玉をお手本に、「俵型」を作ってみました。
調べてみるといろんな形のお手玉があり、もう一種類「座布団型」にも挑戦!
 
中身には何を詰める!?
小豆も数珠玉も手元にはないぞ~
 
Cimg4488
 
ひらめいた管理人
使い道が思いつかないままとってあった、エコハウスで育てた数年前の蕎麦!
出番がついにやってきました!
 
虫除けにぐらぐら茹でて・・・
 
Cimg4515
 
詰めつめ・・・
 
Cimg4512
 
きゅっきゅ・・・
 
Cimg4518
 
完成です^^
 
しかし作ったはいいけれど、問題は、実際にはお手玉遊びができない管理人💦
3つでやってみようとしてもぼとぼと落とし、かっこわるいこと(笑)
 
皆さん、教えに遊びにきてください~
お手玉だけでなく、昔懐かしいいろんな遊び方も是非、一緒に作って楽しむ時間を作りたいなと思います。
雨の一日も好きになりそう^^

| | コメント (0) | トラックバック (0)